【かながわボランタリー活動報告】

奨学米への縁結び

私たちセカンドリーグ神奈川は、かながわボランタリー活動推進基金21協働事業として、2017年度「食と地域をつなぎ神奈川から貧困をなくすためのK-Model構築事業」(*1)行っています。

その事業の一つとして、食品支援活動を行うフードバンク活動を支援しています。神奈川で活動するフードバンク横浜が取組む学生を支援する「奨学米」(*2)の取り組みへの応援として、海老名にある神奈川県立中央農業高等学校畜産科学科の生徒の皆さんが作られたお米を奨学米として提供いただきました。

県立中央農業高校とは5月に海老名で開催された「ふぁみりーフェス」で出店したことから始まりました。生徒の皆さんが作られた農作物のことを先生から伺い、また当法人の支援するフードバンク活動をお話したところ、共感され秋に収穫されたお米を提供頂くことになりました。また11月に開催したボランティアフェスタで活動の発表してもらうなど、当法人の活動にも協力いただきました。

12月15日のお米の贈呈式では、担当の先生はじめ畜産科学科の皆さんからお米の生育のことなども伺いました。

想いが詰まったお米

お米は4種類あり、1年生が作った中農はるみ米「銘柄:はるみ(神奈川県産品種)」、他の科で生産したお米と混ぜた「ちゅうのう米」、畜産科学科の生徒さんがアイガモとアヒルを入れて育てた中農アイガモ米「銘柄:はるみ」と、「いのちの講座」で生徒さんと地域の子どもたちが一緒に育てた中農はるみ米「銘柄:キヌヒカリ」。それぞれ1kgずつ提供いただきました。

米づくりで地域づくり

米づくりでは生徒さんから、農薬を使わずに除草ができるアイガモ農法を取り入れ、アイガモのひなを入れる時や収穫時に「いのちの講座」として、地域の子どもたちを招いて一緒作業を行っているとのことでした。育てたお米は収穫の際に子どもたちと一緒に食べたり、お米のジェラートを作るなどに活用しています。また「はるみ」を神奈川県産品種のお米として広く知ってもらう活動も行われています。

嬉しかったこと・苦労したこと

「今年は台風の際にアイガモが飛ばされ、周囲を囲うテープが切れるなどの被害にあった。また、多くの稲が倒れてしまった。」

「去年はカラスにアイガモがやられてしまう被害にあったが、今年はほとんど死なずに出荷できた。」

「いのちの講座で人が集まっていただくなど、昨年に比べ地域の方たちと関われる機会がたくさんあった。」

など、成育までの間のエピソードを伺えました。

県立中央農業高校の生徒の皆さんの愛情が詰まったお米は、フードバンク横浜の奨学米として活用してもらいます。

今後も食と地域をつなぎだれもが安心して暮らせるまちづくりの活動をすすめていきます。

(*1)かながわボランタリー活動推進基金21平成29年度協働事業負担金対象事業として、当法人と神奈川県との協働により、地域の課題解決のためのモデルづくりを行っています。

(*2)学生・児童が居る世帯で生計が厳しい家庭に、その子供が1年間食べる分のお米を奨学米として無償で提供する事です。(NPO法人フードバンク横浜の奨学米とは、より)

関連記事一覧

PAGE TOP